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渋滞きっかけに4台絡む事故 「動物の死骸が…」

小諸市で8日朝、車4台が絡む事故がありました。道路上にあった動物の死骸を避ける車で渋滞が発生し追突事故が起きたとみられています。

■カメラマン
「キャリアカーが脱輪し軽トラックが反対車線にとまっています」

朝の通勤時間帯に事故は起きました。小諸市の県道80号、通称「浅間サンライン」。
警察などによりますと午前7時ごろ、キャリアカーなど車4台が絡む事故がありました。

■事故に遭った運転手
「私が下りになった時に渋滞していたのでブレーキをかけたが間に合わず追突した」

一日を通して交通量が多い「浅間サンライン」。事故があった時間帯、緩やかな坂道で渋滞が発生していました。
渋滞で止まっていた軽トラックにキャリアカーが追突。その弾みで押し出された軽トラックが前方に止まっていた乗用車に追突しました。
さらに軽トラックは反対車線にはみ出し、対向車と衝突しました。

なぜ渋滞が起きたのか…気になる証言があります。

■事故に遭った運転手
「対向車の人いわく動物の死骸があったらしい」

事故現場近くには車にひかれたとみられる「動物の死骸」がありました。死骸を避けようとした車で渋滞が発生。警察はこれをきっかけに追突事故につながったとみています。
この事故で2人が病院に搬送されましたが、いずれも軽傷です。

野生動物が道路に侵入することは日常的にあります。2年前に撮影されたドライブレコーダーの映像です。
道路脇から飛び出してきたのは野生のシカ。ブレーキを踏んで間一髪、衝突を免れました。
また、死亡事故も起きています。2年前、長野市で小動物を避けようとした介護施設の車が電柱に衝突。乗っていた81歳の施設利用者が亡くなりました。

8日朝の事故は動物の侵入が直接の原因ではありませんが、警察は動物の飛び出しに注意を呼び掛けています。
動物がよく侵入する道路には、「動物注意」の標識が設置されています。
こうした場所は慎重な走行が求められます。また、動物をはねた場合でも交通事故になるため警察への届け出が必要です。