長野朝日放送・放送番組審議会(第268回)
開催年月日
2018/01/17
開催場所
ホテル国際21 けやきの間
出席者
委員総数 9名 出席委員数 6名
- (出席委員)
- 遠藤守信委員長 小川正芳副委員長 丸山貢一副委員長 イチカワドイル徳恵委員 小林玲子委員 湯本豊委員
- (レポート)
- 山﨑宏委員 岩井修委員
- (会社側出席者)
- 土屋英樹代表取締役社長 森田良平取締役・番組審議会事務局長 下平彰一編成業務・報道制作担当取締役 五十嵐洋人役員待遇編成業務担当補佐 山岸寿美編成業務局長 伊藤永嗣編成業務局編成部長 郡司勝己報道制作局長 塚田心悟エグゼクティブプロデューサー
議題
- 新・にほん風景遺産「我が心のお山『御嶽』と錦秋の中山道
~木曽・ひのきと生きる人々を訪ねて~」について - その他の番組に対する意見要望について
- abnに寄せられた視聴者の声の概要について
- 2018年2月の単発番組について
- 次回課題等について
議事の概要
- 映像が美しく、木曽節のBGMも相俟って番組の導入から引き込まれた。
- 旅人の石丸謙二郎さんは、口数は多くないが言葉選びが適切で、登山の身支度もしっかりしており好感をもった。
- 石丸さんが御嶽の山頂に向かって静かに手を合わせる姿が印象的だった。
- 登場する地元の人たちが魅力的。木曽路に生きる人々の哲学を感じさせ、奥の深い番組に仕上がった。人々と木曽谷の関わりが上手く紡ぎだされていた。
- 100年先を見据えてひのきを守り育てる姿を紹介することで、効率を求める現代に違う価値観を示した。
- BSでの放送を踏まえて、全国向けに木曽の代表的な観光名所や名産など、一通り紹介されており親切な内容だった。
- サブタイトルが長すぎて散漫な印象になってしまった。テーマを絞り込んで、短いタイトルで的確に伝わるような工夫が欲しかった。
- 地理的にあちこち移動するためまどろっこしい。思い切って一部省略して内容を絞っても良かったのではないか。
- 見終わって、特に強く印象に残るものが無かった。“これ”というポイントが見えると良かった。
- 「強力(ごうりき)」のアクセントにやや違和感があった。
- 五街道のうち江戸と京を結ぶのは東海道と中山道の2つだけ。「江戸と京を結ぶ五街道のひとつ中山道…」というナレーションは誤解を与える。
- 御嶽から3000メートル級の山々を臨んで「眼下にひろがる」というナレーションがあったが、「眼下」には見下ろす意味が伴うため違和感があった。
- 県外と県内の視聴者では、予備知識や見るポイントが違ってくると思うが、両方のバランスをとって上手く仕上がっていた。
- 「御嶽」はなぜ「岳」ではなく「嶽」の字を使うのか、あるいは御嶽の噴火の歴史など、教養になる部分があるとなお良かった。
- 2014年の噴火災害をどう扱うか、非常に難しかったのではないか。未だ見つかっていない人がいる一方、観光客を呼び戻すための復興アピールも必要。事故の扱いにはやや物足りなさが残ったものの、一言で表現することが難しい複雑な感情を、だまって手を合わせるシーンに抑えたことは良かったのではないか。
○平成29年11月中にabnによせられた視聴者の声の総数は148件(内メール32件)、内訳は(お問合せ97件、ご意見18件、苦情0件、ご要望14件、その他19件)だった。
○平成29年12月中にabnによせられた視聴者の声の総数は136件(内メール25件)、内訳は(お問合せ81件、ご意見25件、苦情0件、ご要望15件、その他15件)だった。