COUNCIL 放送番組審議会

長野朝日放送・放送番組審議会(第266回)

開催年月日

2017/10/18

開催場所

4F 役員会議室

出席者

委員総数 9名 出席委員数 6名
(出席委員)遠藤守信委員長 小川正芳副委員長 丸山貢一副委員長 イチカワドイル徳恵委員 小林玲子委員 岩井修委員
(レポート)山﨑宏委員
(会社側出席者)土屋英樹代表取締役社長 森田良平取締役・番組審議会事務局長 下平彰一編成業務・報道制作担当取締役 五十嵐洋人役員待遇編成業務担当補佐 山岸寿美編成業務局長 伊藤永嗣編成業務局編成部長 郡司勝己報道制作局長 倉島崇志報道制作局報道部長 山口哲顧報道制作局報道部部長待遇

議題

1)テレメンタリー2017「満州を忘れない~軽井沢に生きる開拓者の子供たち~」について
2)その他の番組に対する意見要望について
3)放送番組の種別の公表
4)abnに寄せられた視聴者の声の概要について
5)2017年11月の単発番組について
6)次回課題等について

議事の概要

  • 満州移民の第一世代はほぼ鬼籍に入り、第二世代も高齢化しつつある。当時を知る坂本さん夫妻が71年ぶりに旧満州を訪ねる様子など、撮影する最後のチャンスとなっただろう。後世に語り継ぐための記録映像として大きな価値があった。
  • 当時の映像を入手して紹介、記録として残したことは評価に値する。
  • 懐かしい思い出を語る表情、辛く悲しい記憶、一方で中国人から土地を奪ったことを申し訳ないと振り返る表情など、複雑に入り混じった感情をうまく30分にまとめた良い番組だった。
  • 坂本さん夫妻の言葉や表情が自然で、番組に二人の人柄がそのまま出ているようだった。旧満州訪問という、二人の人生の大きな節目に、カメラが寄り添うように同行していた。
  • 場面展開が早すぎた。短い時間で伝えたいことがたくさんあったのであろうが、それぞれ細かくカットされてつなげた印象。一番伝えたいことが何なのか、分かりづらかった。
  • 満蒙開拓団の歴史、人生を翻弄された悲劇、ファミリーヒストリー…テーマが分散してしまい、訴えたいことが分からなかった。
  • 坂本さんの話が聞き取りづらく、テロップが出ていないところでは理解できない部分もあり残念。
  • 慰霊祭の参加者が年々減っているという話は、戦後70年が経過し人々の記憶が風化しつつある日本の現状を表しているように思う。こうした番組を通して不幸な歴史を語り継ぐ重要性を感じる。
  • 国策である満蒙開拓団のモデルケースとしてPRに利用され、実際の移民生活の過酷さと二重の苦難を味わった。彼らに対する国の非道さに切り込んでほしかった。
  • 満蒙開拓団については他局でも取り上げられ番組も数多くあるが、今回坂本さん一家に迫ったのはたいへん良かった。今しかできない番組だと感じた。
  • 孫や息子が農業を手伝っていることが番組の早い段階で分かり、ほっとした気持ちで見ることができた。あれほどまでに過酷な運命に翻弄されながら、強い信念をもって生きる坂本さん夫妻の姿に希望を感じた。
  • 当時の厳しい現実にもさりげなく触れながら、深入りしすぎないところが良かった。ひしゃげた鍋をシンボルに家族の中で歴史を繋げていこうとする。過去と現在が30分の中でバランス良く取り上げられていた。
  • 暗く重い内容を想像していたが、過酷な状況を乗り越えて力強く生きる姿が描かれた未来志向の番組であり、見終わって救われる思いがした。

○平成29年4月~9月分「放送番組の種別ごとの放送時間」について報告を行い承認された。
報告した内容は下記の通り。

  • 「基本番組表」
  • 「番組種別ごとの放送時間」
  • 「CMの放送時間」

○平成29年9月中にabnによせられた視聴者の声の総数は185件(内メール43件)、内訳は(お問合せ102件、ご意見36件、苦情0件、ご要望21件、その他26件)だった。