abnステーション

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スタジオセットに込めた思い

abnステーション・SDGsセット

番組のスタジオには木をふんだんに使っています。市販されている木材ではなく、解体された古い家屋から〝レスキュー〟した木材です。

abnステーションのコンセプト「あしたを彩る」には、「視聴者の皆さまの暮らしに、彩りを添える情報を発信する」という思いを込めています。またそれと同時に、SDGs(持続可能な開発目標)に着目し、長野県内の取り組みをお伝えしていくという意味合いもあります。カラフルな17のアイコンも「彩り」というコンセプトの源泉です。

私たちが、ニューススタジオという大きなセットを造るにあたり出来ることはないか―と考えた時に浮かんだのが、廃棄されるはずだった木材を再利用すること。そして、木材ならではの良さ・味わいを感じてもらうことでした。

制作は諏訪市のReBuilding Center JAPAN(リビルディングセンター)にご協力いただきました。ここでは家屋の解体や片づけの現場に行き、古材や古道具を引き取る=〝レスキュー〟して、販売しています。
捨てられていくものや忘れられていく文化を見つめ直し、再び誰かの生活を豊かにする仕組みをつくる、という彼らの信念と、abnが取り組む「SDGs from SHINSHU」の思いを共にして一緒にスタジオセットを造り上げました。

住宅からレスキューされた床板
住宅からレスキューされた床板

今回、岡谷市にある住宅からレスキューされた床板などを提供していただき、セットの壁面に使用しました。はがした板は洗浄し、釘などを取り除くことで再び加工できる状態になります。経年変化による表情をなるべく生かしつつ、一部の板はSDGsの17色のアイコンと同じ色を塗装して全体に散りばめました。

スタジオには今後、SDGsにちなんだ作品など、取材で取り上げた物を展示していく予定です。ニュースと合わせて、〝育っていく〟スタジオにもぜひご注目下さい。