放送内容

森の名探偵と となりのクマたち

森の名探偵と となりのクマたち(2025年2月19日)

2025年2月19日(水)よる7時 放送

ナレーション:草田敏彦(abnアナウンサー)

2024年11月度ギャラクシー賞月間賞受賞
「テレメンタリー2024 森の探偵ととなりのクマたち」(abn2024年11月9日放送)
拡大特別編

長野県の伊那谷を拠点に、様々な野生動物の写真や映像を撮影している宮崎学さん(75)。「自然界の報道写真家」として、普段見ることができない生き物の意外な姿を捉え、そこから人間社会の「イマ」を考察している。森を歩いて50年以上、わずかなヒントから被写体となる動物の動きを読むことから、人呼んで「名探偵」。ワシやタカ、フクロウを始め小さなネズミや植物まで、その対象は生き物全般にわたる。

自然界の報道写真家 宮崎学|森の名探偵と となりのクマたち(2025年2月19日)
固定カメラ興味を持つ ツキノワグマ|森の名探偵と となりのクマたち(2025年2月19日)
ツキノワグマの親子|森の名探偵と となりのクマたち(2025年2月19日)
センサーカメラ・宮崎学|森の名探偵と となりのクマたち(2025年2月19日)

人里への出没が相次ぐツキノワグマもテーマのひとつ。宮崎さんが仕掛けたセンサーカメラは、人の目をかいくぐり、人里=人間の暮らしの近くに潜む「となりのクマたち」の姿を捉えている。森にポツンと置かれた宮崎さんの固定カメラ、その匂いをチェックし、人間の情報を得ようとするツキノワグマの姿が別のカメラに映っている。

クマたちは、日ごろからヒトを意識して暮らしているようだ。また、植林された森を巧みに利用するなど、人が作った環境の中でたくましく生きる様子が浮き彫りになる。人間社会とのぎりぎりのところで生きるその知恵は、母グマから子グマへと教えられ、代替わりするたびに大胆になっているのだという。

ツキノワグマ|森の名探偵と となりのクマたち(2025年2月19日)

宮崎さんは、最近、気になることがあるという。クマ・シカ・サル・イノシシなど様々な野生動物が「脚を失ったり、ケガをしている姿」で撮影されているのだ。その背景には何があるのか?そこから人間との危うい関係が浮かび上がる。宮崎学さんの撮影した映像や画像を通して見えてくる野生動物と人間との「イマ」とは?