abn 長野朝日放送

松商学園や長野日大を率いて春夏通算11度の甲子園に出場した日本ウェルネス長野高野球部の中原英孝監督(78)が今夏の大会を最後に勇退した。熱いハートを信条とする野球「先心後技」を標榜し、甲子園通算14勝は県内監督最多。

これまでの教え子は900人を超え、中日ドラゴンズの上田佳範コーチなどプロの世界で活躍する「中原チルドレン」が数多くいる。22歳で母校の監督に就任、サラリーマン生活をはさんで1989年に監督復帰すると、91年センバツ大会で準優勝、同年夏の全国選手権8強と躍進した。

その後、甲子園の出場が無かった長野日大に60歳で「転職」するとセンバツ8強に導くなど、その手腕を世にとどろかせた。

長野朝日放送は91年の開局以来、中原監督に関する膨大なアーカイブ映像を抱え、夏の長野大会を中継する。実況をする中で「監督から野球を学んだ」という草田敏彦アナが「ラストサマー」の戦いぶりに密着。

座右の銘「やるだけやるのさ、そして行けるところまで行くのだ」を地で行く〝闘将〟の最後の闘いを追う。