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早まるインフルエンザの流行…変異株が拡大か

インフルエンザの流行が早まっています。新しい変異株「サブクレードK」が県内でも子どもを中心に拡大しているとみられています。その特徴は…「隠れインフル」に要注意です。

長野市にある宮沢医院。風邪症状のある人が待機する待合スペースは、3日朝、混雑していました。
インフルエンザの検査は後を絶たず…

■看護師
「両方の鼻(穴)に綿棒が入ります」

検査キットは「陽性」を示す赤い線が次々に…こちらの女性は既に子どもがインフルエンザにかかっていて、自身も感染の可能性が高く車で待機することに。結果は…

■医師(車待機の女性に電話)
「インフルエンザのA型でした」

■宮沢医院グループ 宮沢政彦理事長
「例年12月中旬から1月ごろにインフルエンザの流行が来るが、(県内では)今年は9月初めから感染者が見られた。『サブクレードK』というインフルエンザウイルスが、イギリスを始め、カナダ、日本を含めた北半球で一気に流行」

国立健康危機管理研究機構によると、今シーズン流行している型の96%がサブクレードKという変異株だと判明しました。

■宮沢医院グループ 宮沢政彦理事長
「全身症状としての筋肉痛や関節痛はさほど強くなくて、いわゆる『隠れインフルエンザ』が今年多い。非常に感染力が強い、特に子どもの間で感染が広がる」

こちらの親子は…

■母親(子ども2人が風邪症状)
「熱が出ているけど元気で、何だろうなと。(Q.熱はどれくらい?)きのうの夜38.1℃、きょうは37℃で下がったんですけど」

検査の結果は…

■医師
「2人ともインフルエンザは大丈夫でした」

■母親「あ~良かった~。私の職場のお子さんもインフルエンザで休んだり、幼稚園もはやっていて」

県内では定点医療機関当たりの感染者数が、9月から流行開始の目安となる1人を超え、今月に入ると一気に2ケタを超え右肩上がりに増加。平年より2カ月早い流行です。

■宮沢医院グループ 宮沢政彦理事長
「これから寒さと乾燥の時期になるので、ますます増えるのではないかと危惧している。出来るだけ早くワクチンをなさっていない方はした方が良い」

宮沢医師によるとインフルエンザワクチンは、重症化を防ぐには変異株・サブクレードKにも一定の効果があり、特に子どもには有効だということです。