abn 長野朝日放送

レトロな建物探訪に訪れたのは松坂彰久アナウンサー。
商店街を歩いていると、古い洋風の建物が軒を連ねているのに気がつきます。
看板建築と呼ばれる建物で、表側は洋風ですが、一歩中に入ると和風の建築になっています。
東京では関東大震災の復興時に多く建てられた様式です。
老舗貴金属店は200年前に建てられた料亭の建物を正面部分だけを看板建築にしていました。
一歩中に入ってみると料亭時代の部屋をそのまま利用しています。
この商店街は大正の終わりに大火に見舞われました。看板建築の建物が軒を連ねているのは、当時の復興の証とも言えます。

商店街から一歩通りを入ると「末広」という地区になります。製糸業で栄えた昭和初期、ここ諏訪の中心とも言える繁華街でした。
この場所にも不思議な建物が残されています。
「丸広デパート」は戦後間もない頃、引き揚げ者が商売を始められるように作られた建物。
最初は22軒の商店などが入っていましたが、今はわずか5軒が営業を続けるのみ。
デパートの一番奥にある精肉店。業者への卸を中心に商売を続けているほか、店の隣で肉料理専門の食堂を営んでいます。イチオシメニューは馬の肉を使った「さくらすき焼」。諏訪地方では馬肉のすき焼きが良く食べられるそうです。