abn 長野朝日放送

梓山犬（あずさやまいぬ）は柴犬（しばいぬ）の一種で、茶褐色の体毛が特徴です。現在、全国におよそ90頭が飼われています。梓山犬が信州ゆかりの犬と聞いた萩原アナは、調査に乗り出し、梓山犬の魅了に触れます。

中野市で飼われている「柳乃丞（りゅうのすけ）」オス4歳。有害鳥獣の対策に、近所の農家から散歩の依頼を受けることもあるそうです。柳乃丞の父親が群馬県上野村に飼われていると知り、会いに行きます。柳乃丞の父親のコタローは高齢につき今回の出演は見送り。代わりに柳乃丞の兄弟の「ポコ」オス3歳と「五郎丸」オス2歳に出会います。飼い主の今井興雄さんは、梓山犬血統保存会の理事長さん。今井家では代々、梓山犬を飼っています。その大元の犬が「十石（じっこく）」という名の梓山犬です。日本犬（にほんけん）保存会の創立者で初代会長の斎藤弘吉氏は、昭和3（1928）年、上野村の猟師・飯出庄三郎氏が飼っていた川上村梓山生まれの雄犬を譲り受け、「十石」と名付けました。ポコも五郎丸も、「十石」の末裔犬になります。斎藤弘吉氏は、忠犬ハチ公を世に知らしめた人物としても有名です。当時渋谷駅で亡き飼い主を待ちわびる秋田犬「ハチ」。そのハチが、通行人らに邪険に扱われているのを哀れみ、昭和7年（1932）年、東京朝日新聞に寄稿しました。以降「忠犬ハチ公」が世間に知れ渡りました。

このほか、県内で飼われている、牛舎の番犬「こてつ」オス4歳や、有害鳥獣対策犬を目指す「空（そら）」オス1歳に出会います。