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放送内容

市田柿の里 高森町を訪ねる

市田柿の里 高森町を訪ねる(いいね!信州スゴヂカラ)

南信州の秋を彩るもののひとつに「干し柿」があります。江戸時代中期の文献に現在の飯田市伊豆木の干し柿について記されていることから、その長い歴史が伺えます。大正時代には現在の高森町市田地域で栽培されていた柿が「市田柿」として出荷されはじめ、栽培も天竜川沿岸を中心に広まっていきました。上品な味わいと食感、食べやすい大きさが評判になり、市田柿は全国に知られる干し柿となりました。現在では海外へも輸出されるほどで、農林水産省が進める「地理的表示保護制度・GI」に、長野県で初めて登録されました。まさに南信州を代表する「地域ブランド」です。
11月中旬から市田柿の最繁忙期を迎える高森町を草田アナウンサーが訪ねました。柿の畑で出会ったのは収穫作業をする人たち。自らを「猫の手」と呼ぶ皆さんは、知人の市田柿生産農家を手伝いに東京から来ているそうです。空気がよく景色もいいこの時期の収穫作業を毎年楽しみにしていると言います。
続いて出会ったのは、写真家・唐木孝治さん。高森町在住の唐木さんは、市田柿や南信州の伝統をテーマにした写真集を出しています。唐木さんの案内で市田柿の風景を楽しめる場所を探しに高森町内を巡りました。柿が干されて鮮やかな色に包まれたビニールハウスや、昔ながらの柿すだれを見た後に案内されたのは松源寺。井伊直虎ゆかりの寺として今年はにぎわっていますが、特にこの季節は大勢の観光客がカメラを持って集まります。目的は「鐘つき堂」に吊るされた干し柿。高森町に関するパンフレットやインターネットサイトにも数多く登場し、市田柿の象徴ともいえる風景になっています。鐘つき堂に干し柿が吊るされるようになったいきさつを住職に聞きました。
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JAみなみ信州市田柿工房では最盛期になると1日に10トンを超える柿が持ち込まれ、干し柿として加工されています。衛生面が徹底管理された大きな工房内には自動皮むき器が並び、大勢の人の手により作業が進みます。地域ブランドとしての品質向上と安定を図り、効率よく市田柿の加工を行う工房内を見学しました。
この他、季節を問わず市田柿の味わいを楽しめる加工食品も紹介します。

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取材先情報

  • 高森町内の柿畑・市田柿生産農家
  • 松源寺
  • JAみなみ信州 市田柿工房
  • 天竜産業