abn 長野朝日放送

ご存知でしたか？長野県は全国で一番、犬の殺処分数が少ない県ということを。
その理由はいったいどこにあるのか？

動物愛護の最前線を担う県の施設、小諸市のハローアニマルを大槻アナウンサーが訪ね、その取り組みを取材します。
ペットブームの陰で、保健所などに保護され、やむなく殺処分される犬や猫が多数います。環境省の平成27年度統計では、全国で保護された犬・猫は約13万7千頭。その内、約8万3千頭が殺処分されました。この十数年で保護数、殺処分数とも大幅に数が減ったとはいえ、現在も多くのペット動物が不幸な境遇をむかえています。近年、県内では飼い主の意識の向上もあって、保護される犬や猫が大幅に減り、さらに新しい飼い主に譲渡されるケースが増えています。やむなく殺処分される場合も重病で治療が見込めない場合に限られています。

こうした動物愛護の最前線を担っているのが小諸市にある長野県動物愛護センター「ハローアニマル」です。ハローアニマルは17年前に人と動物の共生を目指して生まれ、保護された動物の治療はもちろん、保護動物を1頭も出さないようにする動物愛護の向上に取り組んでいます。ハローアニマルには10頭のふれあい犬がいます。どれも元は保護犬ですが、しっかりと人を好きになるトレーニングを受け、今では大切なスタッフとして活動しています。「ハローアニマルの活動は全国で注目されている」と小木曽所長。

高齢者施設のふれあい訪問に同行した大槻アナが目撃したのは、動物が人をみるみる元気にする感動的なシーン。犬を撫でながらはしゃいだ声で「カワイイ」を連発したり「昔は犬を飼っていた」と懐かしそう。施設の管理者も驚く動物の不思議な力です。

保護犬の多くは成犬ですが、中にはしつけがしっかりされていない犬もいるそうです。そんな保護犬は専門のスタッフが独特なしつけを行うそうです。番組ではハローアニマル流「犬のしつけ方」を紹介。動物好きなひともそうでない人も、人と動物が幸せになるヒント、是非ごらんください。