abn 長野朝日放送

かつて2つの街道の分岐点で宿場町だった千曲市稲荷山。
土蔵造りの街並みを歩くと江戸時代にタイムスリップした気分になりそうです。「北信濃随一の商都」とも呼ばれた街並みは重要伝統的建造物群保存地区にも選出されています。

楠原アナウンサーの目にとまったのは、長い煙突が伸びる建物。滝沢豆腐店は千曲市内でも数が少なくなった豆腐専門店。もめんとうふだけを販売しています。特別に味見をさせてもらいましたが、余っても困るからと、出てきたのは豆腐1丁。
銘茶田中園はお茶を扱っていた店を改装し、おやきや地元の野菜を扱う店として生まれ変わりました。ここには昔使っていた「電話室」なるものがあります。まだ電話があまり普及していなかった頃、電話を借りに来る近所の人が気兼ねなく話が出来るように電話ボックスの様なものを用意したそうです。

商都として栄えた稲荷山は早くからキリスト教の布教活動が行われました。1895（明治28）年にカナダ人宣教師が伝道に訪れ、1933（昭和8）年には稲荷山諸聖徒協会が建てられました。
古くからの建物はだいぶ少なくなったそうですが、建物を借りて事務所として使う人たちも現れました。