
駅前テレビHOME › ザ・駅前テレビ 裏話 › 秋田取材の顛末

いやぁ、最初あの伝説を聞いたときに
「おいおい!」って思ったんですよ、マジで。
長野県の栄村は秋山郷というところに江戸時代後期にやってきたといわれている
秋田マタギの「忠太郎」。
この人の足跡、というか記録というか手がかりを探しに訪れた秋田県北秋田市阿仁。
そこで耳にした地元の伝説に「忠太郎」という名の人物が登場するなんて、
確かに話が良すぎるわけで。
伝説とマタギの忠太郎さんは、基本的に生きていた時代も100年近く違うし、
もちろん同一人物でないことくらいは現場でわかっていたさ。
でもねぇ、同じ名前の人物がとても狭い地域に存在していたなんて、
なんか偶然以上のロマンを感じる・・・。
なんて、真っ白な山の中で思っていたのも事実。
でも、やられた。っていうか、やっちまった。
長野に帰ってきて、もう一度きちんと伝説を調べてみる。
ふむふむ。
村にやすという娘がいて、
その娘は鉱山ではたらく青年に恋をしてしまったと。
その青年の名前が「忠太郎」だと・・・。
「忠太郎」「ちゅうたろう」・・・って。
ええええええええ!!!!
その青年の名は「久太郎」。
「きゅうたろう!!!!!!!!」
秋田県には、素晴らしい方言が今も残されています。
特に年齢の高い方は、秋田県本来のなまりでお話になられます。
そんなことは100も承知。のつもりでした。
でも、「ちゅうたろう」に聞こえたんだよぉ。
秋田の山の中ではよぉ。
放送の前日、編集を終え
いつものようにナレーションの録音をしているスタジオで、
ミキサーのほりっちが割と冷静に
「きゅうたろうって言ってますね」・・・。
身にしみる1月の冷たい風と共に、
その言葉を、右から左へ聞き流すことにしたのは、
いうまでもありません。
秋田は・・・美味かった。