2010年、春。小川村のザ・駅前ファームで平沢幸子は思い出していた。
昨年秋の夢のような出来事をー。
「つけそば」を信州名物ラーメンにしようと駅テレが2年越しで取り組んできた「信州名物ラーメンはつけそばだプロジェクト」。番組はその集大成として、2日間だけの「つけそば店」を開いた。自ら育てた小麦で麺を作り、こだわりの信州産食材を凝縮させた限定メニュー「駅前つけそば」を2000食用意した。それを食べに1926人のお客さんが足を運んでくれた。「おいしかったよ」。その一言一言がどんなに嬉しかったことだろう…最初で最後の大切な思い出になった。はずだった…というのも、平沢は再び小麦を植えていた。どうやら順調に育っている…。その小麦でまた「つけそば」を作るというのか?
そんな折、番組に情報が寄せられた。「千曲市にオープンしたラーメン屋さんのつけ麺が大変美味しいのです…」しかも店主は、東京のラーメン塾で繁盛店になるための修行をしてきたというつわものらしい。平沢はふと思った。「偵察にいこっか!」。
その頃フジイは、とある筋から「なかなか味わえないラーメン」があるという情報を聞きつけた。なんでもそのラーメンは北アルプス・西穂高岳の山の上に存在するんだとか。え?冬の北アルプス?冬山登山?それは確かになかなか味わえない。ならば!一杯のラーメンを食べるために、ただそのためだけに、フジイの前代未聞のリポートがはじまった…。
はたまたスキー帰りのブチョーは、信州中野インター近くで、行列のできるラーメン店を発見!信濃地鶏のスープと県産小麦100%のオリジナル麺を使った体に優しいこだわりの限定ラーメンとは?
それにしても万人を幸せにしてしまうラーメンとは、不思議な食べ物である。ラーメンが食べたい!と思ったら、その思いはとことん膨らみ、周りの人々に連鎖してしまうではないか!(と駅テレスタッフは信じている)では一体、人はどんな時にどんなラーメンが食べたくなるのか。番組が雇った新人ラーメンスパイは街角で好きなラーメン店とラーメンが食べたくなるシチュエーションを聞き込み調査する。放送当日は、ラーメン大好きの麗子センセーにも家庭でできる本格的なラーメンを伝授してもらう。
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