2006年11月04日 13時00分 放送
長崎で消えた女
【原作】多岐川恭 「長崎で消えた女」より 講談社
【脚本】佐伯俊道
【監督】村橋明郎
【キャスト】
二本松秋彦……渡瀬恒彦
藍川真奈 ……一路真輝
勝浦喜代 ……夏樹陽子
新開賢三 ……宍戸錠
遠山権治 ……財津一郎
妻を亡くした後、上司を殴って辞職に追い込まれた二本松秋彦は、元の会社の専務・新開賢三から、会社の裏金の3億円を横領して逃げた営業部長・網野孝行を探して欲しいと頼まれる。網野は二本松の辞職の引き金になった元上司だった。網野には長崎に女がいることがわかっており、さっそく二本松は「にわか探偵」として、長崎に向かう。
それから何の進展もないまま3週間が過ぎ、地元の探偵社を訪れた二本松は、所長の遠山に内密に調査を依頼する。その後、ホテルに戻った二本松は女性に声をかけられる。それは昼間、車にひかれそうになったところを二本松が助けた女性で、自分も不倫の人妻を捜して長崎へ来たと言う。同じ探偵にしては心もとない二本松に、女は探偵としてのアドバイスを説きながらメモを渡した。そこには藍川真奈という名前と携帯電話の番号が書かれていた。
数日後、遠山からの連絡で、網野が太田吾郎という偽名を使ってアパートを借りていたことが判明する。二本松が東京にいる新開に連絡すると、翌日の午後6時に長崎駅前で待ち合わせをし、網野の所に同行するよう指示を受ける。
翌日、二本松が尾行する中、網野はスーパーで2人分の食料を買い込んでアパートへ戻った。探偵社から借りたワゴン車で見張りを続けていた二本松に、新開から長崎に行けなくなったので代役を向かわせるとの連絡が入る。二本松が約束の時間に長崎駅前で待っていると、新開から代役も無理なので一人で網野を尋ねるよう連絡が入る。
その夜、二本松が網野を尋ねると、彼は不在でドアの鍵はかかっていなかった。来客のあった形跡が残る部屋で、二本松は盗まれた3億円を捜すがどこにもなく、代わりに出てきたのは首に縄の巻かれた網野の死体だった。その時パトカーが到着し、二本松は警察の声を振り切ってワゴン車で立ち去る。ホテルへ戻って新開に事情を説明すると、出張ですぐには協力できないと言われてしまう。二本松はそれまで本名で動いていたことを後悔し、ホテルを出て真奈の元に転がり込んだ。
そして翌日、二本松が網野のアパートの大家であるカステラ屋の社長・川村に聞き込みに行くと、川村は、先月末に女の声で空き部屋を確認する電話があり、その数日後に太田が現れ部屋を借りたという。そして、太田が引越の荷物を運んだ白いライトバンの中には、ダンボール箱が3、4個入っていたという。しかしそのワゴンは、事件の前日までアパートの駐車場にあったが、事件当夜にダンボールごと消えていた。また水商売風の女が数回、太田を訪ねてきたという。二本松は、部屋を訪ねた女と大家に電話をかけた女が同一人物で、網野の長崎の女であることを確信する。
その頃、網野殺害のニュースが流れ、二本松は真奈にすべてを話した。そして探偵社に出向き、遠山に真相を話して自分は犯人ではないことを告げる。しかし、現場や事務所のワゴンに残っていた指紋などから、警察は二本松を容疑者として追っていた。遠山は、網野の死体を発見した直後に警察が到着したのは密告電話があったからで、二本松が誰かにハメられたことを示唆する。
ホテルに戻った二本松は、真奈が捜しているという女性について尋ねた。亭主の浮気に耐え兼ね、画家と不倫をして逃げた人妻を捜しているという真奈は、いずれ亭主にも愛人にも見捨てられるであろう彼女を救い出したいという。だが、二本松がその依頼者を尋ねても真奈は答えなかった。
その後、遠山の調査から網野が借りた白いライトバンの持ち主が水商売斡旋業の役員・島田哲男であることが分かる。さらに真奈の協力の元、島田がライトバンを貸したのが、クラブのママ・勝浦喜代であることを突き止める。そして二本松は、3年前まで赤坂で店をやっていたこともあるという喜代のクラブに真奈と出向く。そこで、真奈は壁に飾られた1枚の絵を見て凍りつく……






