2005年10月29日 13時00分 放送
「斜光」
【制作】 カノックス・TBS
【原作】 泡坂妻夫
【脚本】 金子成人・扇澤延男
【プロデューサー】 日留川雄二
【演出】 和田旭
【出演】
華丘弥生・・・名取裕子
松島森子・・・藤田朋子
松島清詩・・・山田純大
折井主任・・・清水紘治
河村邦夫・・・鶴田忍
西目雄之介・・・田山涼成
田中粂・・・杉山とく子
夕城香留・・・渡瀬恒彦
【あらすじ】
写真館の主・夕城香留(渡瀬恒彦)は妻に先立たれ一人暮らし。
11月のある日、友人の河村邦夫(鶴田忍)が見合い写真を持って現れる。いまさら再婚なんて、と最初は取り合わなかった香留だが、写真を見て息をのむ。あまりにも美しかったからだ。女の名前は華丘弥宵(名取裕子)。41歳で初婚だという。実際に弥宵に会った香留はすっかり魅せられてしまう。
弥宵は結婚後も着付けの仕事を続けたいという。香留は快く認め弥宵は週4日、2時間ずつ外出することになった。写真館の仕事には弥宵の着付けの技術が役に立つことも多い。ぎこちなかった2人の生活も起動に乗り出した。2人は幸せだった。
5月になった。ひょんなことから香留は弥宵が金曜日の着付け教室を木曜日に変更していたことを知る。弥宵から何も聞かされていなかった。そういえば弥宵の挙動にはおかしいところがある。香留はある日、外出した弥宵の後をつける。弥宵は若い男と会っていた。名前は松島清詩(山田純大)。デザイナーである。数日後、弥宵をつけて清詩の個展会場を訪れた香留の前に一人の女が現れた。松島森子(藤田朋子)・清詩の妻である。森子も2人の関係に気づいており、2人を香留と森子の前で鉢合わせさせ、2人の関係を断とうと持ちかける。
清詩が仕事で訪れた山梨で計画は実行に移される。昔からの知り合いのように振る舞う香留と森子。息をのむ弥宵と清詩。だまし討ちのようなやり方に耐えられず、香留は弥宵と2人になり全てを打ち明ける。弥宵は清詩との間には体の関係はない、清詩とは終わりにし香留と暮らす、と言う。香留は清詩と話し合うように言い残し、東京に帰る。
翌日、弥宵は香留のもとへ戻ってきた。2人の日常が戻ってきたかに見えたのもつかの間、弥宵は置手紙を残して姿を消した。
同じ頃、山梨県の山中では腐乱死体が発見されていた。
2005年10月22日 13時00分 放送
「松本清張黒革の手帖スペシャル~白い闇」
【原作】松本清張「白い闇」(新潮文庫)
【脚本】両沢和幸
【演出】松田秀知
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】内山聖子(テレビ朝日)、橋本芙美
【制作】テレビ朝日、共同テレビ
【出演】
原口元子・・・米倉涼子
尾関清一・・・豊原功補
高瀬俊吉・・・岡本健
田所常子・・・小沢真珠
白木淳三・・・吹越満
北見和行・・・西村雅彦
尾関孝次郎・・・田村高廣
安島富夫・・・仲村トオル
山田波子・・・釈由美子
長谷川庄司・・・津川雅彦
楢林謙治・・・小林稔侍
【あらすじ】
銀座一のクラブ『ロダン』のママだった元子(米倉涼子)は、元子を恨む若きホステス・波子(釈由美子)の通告によって詐欺恐喝罪で逮捕されてしまう。証拠不十分で不起訴、釈放となったものの、銀座を追われた元子は東京を離れ、京都のクラブ『千扇』のママとしてひっそりと返り咲いていた。そんな元子が、再起の足掛かりとして狙った獲物が、尾関ホテルチェーンの社長・尾関清一(豊原功補)。尾関ホテルチェーンは、清一の父で現会長の孝次郎(田村高廣)が一代で築き上げたもので、未だに孝次郎の威光が隅々まで行き渡っていた。清一には、異母弟の高瀬俊吉(岡本健一)がまるでしもべのように常に付き従っていた。一方は、ホテルチェーンの社長、一方はその社長の運転手。兄弟の立場の違いは際立っていた。元子が尾関ホテルチェーンの株主総会に顔を出したことから、清一は元子に興味を持ち、『千扇』に俊吉と共に現れる。そして、この店に偶然、銀座時代に元子に手玉に取られた楢林(小林稔侍)も顔を出し、清一に元子の黒い過去を匂わせる。だが、清一は、ますます元子に興味を募らせる。やがて、元子は清一から指輪を贈られプロポーズされる。「君のような強い女が僕には必要だ」と言うのだ。
数日後、入院中の元子の母親が病死し、その葬儀を清一が取り仕切る。そして、安島代議士(仲村トオル)も東京から駆けつけるが、元子は、そんな安島を断ち切るように清一に寄り添うのだった。母の初七日も終わったころ、元子は清一から、一週間東北に出張するので、それまで自分のホテルに泊まっていてほしいと懇願される。そして、清一から、父の孝次郎を紹介される。清一は、元子を婚約者だと孝次郎に告げるが、元子と孝次郎は顔を見合わせる。孝次郎は、元子が銀座のクラブ『カルネ』時代の客だった。ホテル暮らしの間、元子は様々な思いにかられるが、清一のプロポーズを受けるか断るか、どちらとも決めかねていた。確かに銀座に返り咲くためには清一の財力も魅力だが、自由を束縛されたくはない。元子の心は揺れる。そんな中、波子がパトロンとこのホテルに現れ、二人は銀座以来のバトルを展開してしまう。やがて約束の一週間が経った。だが、清一は戻ってはこない。俊吉に聞いたところ、彼も兄の行方は知らなかった。ただ、言いにくそうに、兄は東北地方に愛人がいると元子に打ち明けたのだった。俊吉は、その愛人・田所常子(小沢真珠)と清一の連絡役をやらされているらしい。俊吉から常子の住所を聞き出した元子は、十和田湖近くの常子のアパートを訪ねる。常子は、清一から元子のことは聞いているといい、自分は清一を愛しているので別れる気はないと告げる。こうして清一や常子、そして俊吉、孝次郎と尾関家をめぐるドロドロとした人間関係の渦に巻き込まれた元子だが、果たしてその行く手に待ち受けているものは!?
2005年10月15日 13時00分 放送
「おとり捜査官・北見志穂スペシャル」
【原作】山田正紀
【脚本】篠崎好
【監督】長谷部安春
【プロデューサー】松本基弘、中野昌宏(テレビ朝日)、雑賀俊郎、坂上也寸志(泉放送制作)
【制作】テレビ朝日、泉放送制作
【出演】
北見志穂・・・松下由樹
袴田刑事・・・蟹江敬三
久保田直人・・・保坂尚輝
岩城刑事・・・布施博
工藤加奈子・・・さとう珠緒
坂口稔・・・照英
高瀬重夫・・・板尾創路
川端愛・・・森下千里
井原主任・・・小木茂光
小泉刑事・・・岩田和樹
佳代・・・赤座美代子
【あらすじ】
警視庁捜査一課の刑事・北見志穂(松下由樹)は、自らが囮となって連続レイプ犯グループを逮捕する。ところが主犯の三上(田村貴彦)が、連行中にナイフを持った男に襲われるという騒ぎが発生する。男は、このグループに乱暴されて自殺した娘の父親だった。志穂は、この男の心情を思い、何か釈然としないものを感じながらも、男に手錠を掛けた。そんな志穂に、コンビを組む袴田刑事(蟹江敬三)は、「俺たちは刑事だ。罪を犯したら捕まえる。それ以上でも以下でもない」という言葉を投げかけた。数日後、若い女性の他殺体が発見される。死因は両足首の静脈切断による失血死。検視を行った監察医の久保田(保坂尚輝)の話では、両手を縛られて何かに吊るされたまま殺されたらしい。被害者の身元はすぐに判明した。袴田刑事の娘で薙婚した妻のもとに引き取られていた愛(森下千里)だった。袴田は逆上するが、身内が被害者の場合、捜査を担当させるわけには行かない。井原主任(小木茂光)は袴田を捜査から外し、岩城刑事(布施博)に志穂とコンビを組むよう命じる。志穂は袴田にかける言葉が浮かばない。殺された愛は総合病院の看護師で、同じ病院の坂口医師(照英)と婚約していたことがわかる。その坂口によると、愛は、最近誰かにつけられているようだと訴えていたという。やがて、遺体に付いていた毛髪のDNA鑑定から、8年前に2人の若い女性を殺害し最近まで刑務所に入っていた高瀬(板尾創路)のものだと判明する。高瀬は15年の刑を受けたのだが、模範囚ということでつい最近仮釈放され、その後所在がわからなくなっていた。そして、この高瀬を8年前に逮捕したのが袴田だったのだ。志穂と岩城は必死に高瀬の行方を追う。一方、捜査から外された袴田も、独自に高瀬を追っていた。
2005年10月08日 13時00分 放送
「愛と女のミステリー 招かざる客」~富士山麓連続殺人事件~
【原作】アガサ・クリスティー
【脚本】橋本以蔵
【演出】伊藤寿浩
【主なキャスト】
深田秋江…浅野ゆう子
広瀬朋美…野一際陽子
倉茂恭平…三田村邦彦
長谷川刑事…宇梶剛士
佐藤刑事部長…伊藤俊人
深田光寛…清水昭博
工藤弁護士…山田明郷
村岡圭介…佐戸井けん太
青山和晃…田中哲司
遠山祥太…斎藤陽一郎
深田貴子…佐々木すみ江
(あらすじ)
二年前に事故にあつで以来、車椅子生活を余儀なくされた深田光寛は、身体の自由を奪われた怒りを妻の秋江にぶっけていた。しかし、毎日繰り返される夫の暴力に耐え切れなくなった秋江は、愛人の芸術家・青山和晃と、夫・光寛の殺害を企てる。その計画とは、まず秋江が光寛を酒で眠らせ、光寛が隠し持っている拳銃を使って、青山が光寛を殺害するというものだった。計画実行の夜。富士山麓の別荘地に建つ深田家で、秋江は予定通り光寛を酔わし、リビングルームの鍵を開けて、自室へと逃げ込んだ。数分後、暗夜の森に銃声が響きわたる。秋江がリビングに駆け下りると、そこには血に染まった光寛の死体が転がっていた。拳銃を持ったまま、呆然とする秋江。ところがそこへ、たまたま近くの道路で、車を溝に落とし込んでしまったセールスマンの倉茂恭平が訪れてきた。光寛の死体を目撃した恭平は、すぐさま警察に連絡しようとするが、秋江に止められる。秋江は青山のことをかばい、とっさに自分が夫の暴力に耐えられなくなって殺したのだと打ち明けた。すると倉茂は秋江を哀れみ、警察に連絡するのをやめただけでなく、捜査が混乱するように、部屋のパソコンに別の容疑者をでっち上げるメッセージを打ち込んだ。さらに秋江を光寛の母・深田貴子や彼女の妹である広瀬朋美、介護士の村岡らが生活する母屋に行かせ、その間に銃声を響かせ、周囲を撹乱させるのだった。
警察が入念な現場検証を行う最中、貴子は光寛が死んだ原因は秋江にあると、彼女を強く責めるのだった。さらに警察も秋江に対し厳しい事情聴取を行い、当夜の状況や、光寛の拳銃について問いただす。自分に向けられた疑いをかわすため、秋江はついつい過去に光寛が起こした交通事故が事件に関連しているのでは、と話してしまう。光寛の葬儀の日。秋江は青山に、事件の夜、倉茂に見つかってしまったことを打ち明ける。だが青山は、しばらく連絡を取り合わないようにしたいと言い出す。息子の光寛を失って悲しみに暮れる貴子は、秋江に対してますます冷たい態度をとるようになっていく。そんな秋江に朋美は優しい言葉をかけるのだった。ところが、倉茂は秋江が光寛を殺したという告白に疑問を感じはじめていた。秋江の言う場所から撃ったのでは、銃弾は反対側に命中するはずだと述べ、さらに真犯人は青山だと、秋江に迫るのだった。秋江は青山を呼び出し、倉茂に何もかも見抜かれていると告げる。すると青山は、自分は事件のあった夜、深田家を訪れたが、恐ろしくなって途中で逃げ帰ったと告白。
光寛を殺したのは自分ではないと主張するのだった。その言葉に衝撃を受ける秋江。それでは、一体誰が犯人なのか?秋江は呆然と立ち尽くすのだった……。
2005年10月01日 13時00分 放送
「女と愛とミステリー」 夏樹静子サスペンス”最後に愛を見たのは”
【原作】夏樹静子
【脚本】古田求
【監督】出目昌伸
【出演】
森口冴子 田中好子
森口ミドリ 山本愛星
青山鎮夫 風間杜夫
青山昇 北村優
稲垣士郎 隆大輔
高木田 石橋蓮司
村木 ひかる一平
笠井理枝 二宮さよ子
八島邦彦 小谷嘉一
角加代子 あいざわかおり
(あらすじ)
コマーシャルの制作会社に勤める青山鎮夫は、モデルの角加代子と婚約関係にあった。しかし青山には、以前結婚していた妻・理枝との間にもうけた昇という名の8歳の男の子がいた。昇は、近所に住む同級生の女の子、ミドリと仲が良かったのだが、昇もミドリも、加代子には全くといっていいほどなつかない。
ある日、青山は、昇とミドリ、そしてミドリの母・森口冴子を誘って、真鶴にある別荘に行くことを計画する。ところが、青山と婚約関係にある加代子のことを気遣い、冴子は一緒に別荘に行くことを断るのだった。
仕方なく青山は、昇と二人で真鶴へと向かった。眼下に相模湾が広がる別荘の中に入っていき、青山は愕然とする。なんと室内で、白目を開けた佳代子の死体を発見したのだ。警察の調べによれば、死因は、薬物中毒による心臓麻痺。現場に残されていたウイスキーの中から、亜砒酸が検出されたという。さらに、解剖の結果、遺体の胃袋から未消化の焼きそばが出てきたが、加代子が別荘で焼きそばを食べた形跡はなかった。
果たして、誰が加代子を殺したのか?