COUNCIL 放送番組審議会

長野朝日放送・放送番組審議会(第267回)

開催年月日

2017/11/15

開催場所

4F 役員会議室

出席者

委員総数 9名 出席委員数 6名
(出席委員)遠藤守信委員長 小川正芳副委員長 丸山 貢一副委員長 小林玲子委員 湯本豊委員 山﨑宏委員
(レポート)岩井修委員
(会社側出席者)森田良平取締役・番組審議会事務局長 五十嵐洋人役員待遇編成業務担当補佐 山岸寿美編成業務局長 伊藤永嗣編成業務局編成部長 倉島崇志報道制作局報道部長 楠原由祐子報道制作局報道部主任

議題

1)テレメンタリー2017「おとうの米~故郷を300年後に残したい~」について
2)その他の番組に対する意見要望について
3)abnに寄せられた視聴者の声の概要について
4)2017年12月・2018年1月の単発番組について
5)次回課題等について

議事の概要

  • 長期にわたる取材で四季折々の農業の営みや、昔ながらの祭りの様子などを伝えた労作。街から移住してきた若者の結婚を地区を挙げて祝う姿など、小さな集落の希望を感じさせた。
  • abnでは以前から何度も栄村を取り上げているが、今回はディレクターの個性によるものか、子供たちの表情にフォーカスするなどこれまでとは視点や編集意図が違ったように思う。また、そういったシーンが小滝地区の未来を感じさせた。
  • 全体にテロップが多くて理解しやすかった。分かりやすく伝えようという姿勢が感じられ好感をもった。
  • 小滝堰に関する古文書の記載がテロップ表示されたことで、歴史考証をきちんとしているという印象を受けた。こうした丁寧な番組作りが視聴者の信頼につながる。
  • 全国に存在する、限界集落の生き残りをかけたチャレンジという普遍的なテーマに対し、何らかの示唆を与える内容を想像していたが期待はずれだった。
  • 小滝プラスの企業としての在りようが見えてこなかった。出資した住民同士の会話もなく、事業として収益を出すために他にどんな努力をしているのかわからず消化不良。番組で紹介された大学祭での米の販売や、卒業記念品として大学と契約を取り付けようとする話など、未解決で終わってしまい、その後が気になった。
  • 小滝プラスと銀座サヱグサ社長との関係が分からなかった。どこからどこまで、どのように小滝プラスに関わっているのか説明不足。
  • 長野県に住んでいても栄村がどこにあるかきちんと理解していない人は案外多い。まして全国の視聴者には、漠然と信州のどこかの田舎としか映らない。地図などで紹介し、ブランド米の産地として有名な南魚沼から50kmほどしか離れていないことが分かれば、おいしい米が作られていることがイメージしやすかっただろう。
  • 制作者側は良く見知った村人たちであろうが、視聴者にとっては初見。登場人物についての説明が足りず人間関係がわからない。
  • 30分の中にエピソードが多すぎた印象。上手く収めてはいたが、幾つかカットして一つ一つの事柄を深めても良かったのではないか。
  • 最後の樋口さん父子の会話でようやく「おとう」という言葉が出てきたが、途中までなぜ「おとうの米」というタイトルになったのかわからず気になった。

○平成29年10月中にabnによせられた視聴者の声の総数は236件(内メール143件)、内訳は(お問合せ143件、ご意見42件、苦情0件、ご要望24件、その他27件)だった。