楠原由祐子ブログ

アイリスおばあちゃん

そう呼ばれている笑顔の優しい女性が千曲市にいらっしゃいます。

鮒田智子さん。

突然取材でおじゃましたのにもかかわらず、

「言ってくれたらドレスアップしといたのに~」と快く迎えてくださいました。

30年ほどまえから、ご主人と2人でジャーマンアイリスを育てていて、

今では450種類に増えました。

ジャーマンアイリスは、虹の花とも言われ、色が鮮やかで、

栽培もしやすいことから、人気があるお花です。

アイリスおばあちゃんは、花畑を観光農園として、一般の人にも開放していて、無料で、観賞することができます。

見て楽しむだけではありません。

気に入ったら、購入することもできるんです。

ジャーマンアイリスは、多年草で、一度植えると、毎年、素敵な花を

さかせます。お客さんの中には、毎年、1株、2株と増やして、

今では、庭いっぱいにアイリスが咲き誇っているという方もいらっしゃいました。

アイリスおばあちゃん、夫婦二人三脚でジャーマンアイリスを育てて

きましたが、先月旦那さんが亡くなってしまったんです。

まだ四十九日も終えていないのに、気丈に畑に立っていらっしゃる、

そこには、「せっかく来てくれたお客さんをがっかりさせたくない」という思いがあると教えてくれました。

お写真を!とお願いしたら、

「じゃあ、この花の前で」と選んでくれた白いアイリス、

名前は「ウエディングドレス」。

花言葉には、「素晴らしい結婚」という意味があるそうです。

ご主人と思い出の詰まったアイリス園を、これからも守っていってくださいね。