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放送番組審議会報告

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1. 開催年月日

2010年09月15日 水曜日

2. 開催場所

本社4階 役員会議室

3. 出席者

(出席委員) 田中誠二委員長 遠藤守信副委員長 小川正芳副委員長 埋橋茂人委員 神津良子委員 安藤善二委員
(会社側出席者) 菊地誠一代表取締役社長 鈴木明治常務取締役・放送番組審議会事務局長 福島基之取締役 下平彰一報道制作局長 山岸寿美編成部長 武井優紀スポーツ部副部長

4. 議題

(1)課題番組「おぉ!信州人~伝説の男が今夜よみがえる!!!これが信州野球だ。~」についての審議「放送番組全般」について
(2)その他の番組に対する意見要望について
(3)「abnに寄せられた視聴者の声」の概要について
(4)2010年10月の単発番組について
(5)次回課題番組について
(6)次回開催日時について

5. 議事の概要

 番組宣伝用のパンフレットが凄く印象的だった。大きなボールに見立てたりんごは、信州の象徴でもあり、りんごチャンネルの象徴でもあるりんごが凄くいいと思った。
 番組自体はシイガーソングライターの熊木杏里さんと草田アナウンサーが進行役で、上手く息が合っていた。若い選手には熊木杏里さんが対応して、草田アナウンサーからは自身の持っている野球への情熱がよく伝わってきた。明大野球部の島岡吉郎監督は、今の尺度で言うと破天荒野なエピソードがいくつもあるが、それを裏打ちする心があった。言葉よりも自分で行動して、人の心をつかんで教育者としての王道みたいなものをしっかり歩いたということは、映像を観ていてよく解った。しかし、今の少年野球の子ども達から見ると島岡監督は遠すぎて現実味が無い。今の子ども達にとっては現役のプロ野球選手が神様である。今回は番組の中で生粋の信州人でなおかつ地元の高校で活躍し、現在プロ野球で活躍しているオリックスの金子千尋選手、楽天の聖沢諒選手を取り上げてよかった。特に二人が飾らない素顔に近い対応で、熊木さんのインタビューが二人の人柄をうまくひきだしていた。熊木さんの歌の「ホームグラウンド」という歌が大変よくって番組の主題歌にしてもいいのではという意見がなどがあった。
 しかし、島岡監督のVTRが少ないためかバットで選手をたたくシーンが何回も出てきて現代の野球では、非常に微妙な問題を含んでいるとの指摘もあった。などの意見があった。
また、放送番組全般については
・現在の日本の政治はポピュリズム~大衆迎合主義といわれ、とくにテレビは大衆に対して大きな影響力を持っている。ある雑誌で「自民党はまるで昔の民主党」と題して、「『俺が俺が』とテレビに出て与党批判を繰り返す。テレビ芸人ばかりが幅を利かすことになりかねない」と書かれていた。テレビへの政治家出演については、①番組レギュラーとしての出席を認めない②党の役職者に限定する、というような制約をつけるべきだ。
・民意をはかるために最近はアンケートをよく取る。しかし、本当に物事を正しく理解して答えているのか疑問が多い。アンケート結果に振り回されたり、ミスリードしたりする人も多い。そうならないためにも、池上彰さんの番組のような啓蒙番組が必要だ。また、アンケートの多用は控えるべきだ
・テレビ報道は分かりやすくするために、「小澤」「反小澤」と単純化して説明する。ある程度仕方がないと思うが、それぞれの政策に内包する問題点については明確に説明しておかないと、民意を誤った方向に持っていきかねない。
・報道番組やニュース番組は、何のために報道するのかをよく考えてほしい。単に情報を
垂れ流すだけでは、時としてセンセーショナルになったり、偏った取り上げ方になりかねない恐れがある。新聞の社説のように、テレビメディアとしてこの問題をどう考えるのかという視点を出してもいい。
などの意見があった。

○平成22年7・8月中にabnに寄せられた視聴者の声は7月総数211件(うちメール66件)(問い合わせ99件、意見56件、苦情21件、要望28件、その他7件)、8月は総数198件(うちメール36件)(問い合わせ145件、意見24件、苦情6件、要望16件、その他7件)について概要を報告した。
 
○次回は平成22年10月25日に開催し「みつめて!信州生テレビ」(9月25日(土)9:30~16:30放送)について審議する。