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天空の頂に 槍ヶ岳 山小屋100年物語

天空の頂に 槍ヶ岳 山小屋100年物語

北アルプスの盟主と呼ばれる「槍ヶ岳」。天空を突き刺す「槍」のように鋭く尖ってそびえる3180mの名峰は、古くから多くの登山者の憧れの山だった。
その「穂先」と呼ばれる山頂直下にある「槍ヶ岳山荘」は、人気の山小屋だ。
その始まりは100年前、槍沢に作られた「槍沢小屋」。槍ヶ岳に憧れた穂苅三寿雄が開いた。
「山は私の愛する人」というほどに、自然を愛した三寿雄は、「槍沢小屋」や、その後開いた「槍ヶ岳山荘」を拠点に、山々を歩き山岳写真家の草分けとなった。
その後を継いで二代目となったのは穂苅貞雄。貞雄は、山小屋の増築や改築を重ね現在の小屋の礎を築いた。貞雄もまた、高山の様々な表情をフィルムに収め、写真家としても名を知られている。
三代目は康治。京大から大手商社に就職し、イギリスの駐在員を務めた秀才だ。40歳のとき「自分にしか出来ない仕事をしたい」と考え山小屋を継いだ。康治はいち早く環境に優しいトイレを導入するなど小屋の近代化を図った。さらにブロードバンド網で北アルプス各地の山小屋を結び、ライブ映像を発信するなど、山の「今」を伝えようと努力を重ねてきた。
そして、2017年4月。4代目を目指して康治の4男、大輔が山小屋の仕事を始めた。
当時31歳(現在32歳)大手携帯電話会社を辞しての決断だった。
幼い頃から父に連れられ槍ヶ岳に来ていた大輔。「いつか小屋の仕事をしたい」という思いを持っていた。まだ冬山の様相を呈する4月の小屋開けから4代目の修行を始めたが、思っていたよりきつい仕事に驚いたという。
松本で待つ、新婚の妻・晶子は、ブログなどで紹介される山小屋写真に映る大輔は前の勤務先では見られないような生き生きとした笑顔だという。大輔は慣れない仕事に戸惑いながらも、高山でしか見られない光景を誰かに伝えたいと思うようになった。
仕事の合間に写真や動画で山々や星空を撮影し、ホームページなどに載せ始めた。
昔の仕事仲間や妻に伝えたい「自分はこの素晴らしい自然の中で生きているよ」。
そんな思いも込めて。いつも思う事がある。「父や祖父、曽祖父は、どんな思いで天空の頂」を見つめてきたのかと。どんな覚悟で山小屋を営み山々の写真を撮ってきたのか。

小屋明けから11月の小屋閉めまで、槍ヶ岳山荘の1シーズンに密着。
槍ヶ岳に寄り添いながら、100年4代が受け継いでいこうとする思いを見つめた。

天空の頂に 槍ヶ岳 山小屋100年物語(2月5日 月曜 午後7時)

天空の頂に 槍ヶ岳 山小屋100年物語(2月5日 月曜 午後7時)
天空の頂に 槍ヶ岳 山小屋100年物語(2月5日 月曜 午後7時)
天空の頂に 槍ヶ岳 山小屋100年物語(2月5日 月曜 午後7時)
天空の頂に 槍ヶ岳 山小屋100年物語(2月5日 月曜 午後7時)

天空の頂に 槍ヶ岳 山小屋100年物語
2月5日(月)よる7時 ~ 7時54分